第1課  発音

 マオリ語を正しく発音することは、最も重要なことです。もし、あなたの発音が正しければ文法が完璧でなくても理解してもらえるでしょう。しかし、文法が完璧でも発音が間違っていれば理解してもらえないことがあります。ですから発音はすべての課の一部を成し、ネイティブスピ−カ−自身から、もしくはテ−プを聞くことは重要なことです。ここではマオリ語の発音の話を少ししてみましょう。

母音
  それぞれの母音には長母音と短母音がありますが、口の形は変わりません。「a」は英語の「far」という単語の「ar」のように口を丸くして発音します。「bat」という単語の「a」のように口を横に開くことは避けましょう。次の言葉で練習してみましょう(マクロン即ちアルファベットの上の横線が長母音を示します)。papa;paa;kaka;kaa;haka taka.次は地名でTapapa;Kawakawa;Matata;Wanaka;Ranana;A karana。最初の長母音を強調しますが、もし長母音が無ければ最初の母音を強調します。上記の単語はすべて最初の音節を強調しますが、例外としてMatata は最後のaを強調します。「e」は英語の「leather」という単語の「ea」のように発音します。英語の「say」のよ
うな二重母音は避けてください。次の単語で練習してみましょう。kee ;rere;tere;pere;pe re;here;nehe;ehe .aとeの両方をもつ地名もあります。例えば
a tea;Ha wera;Tamatea;Te Pa papaなどです。
 「i」は英語の「feet」という単語の「ee」のように発音します。次の単語で練習してみましょ
う。kiki;tiki;tii ;pii ;piri;ripi;miri;mi ti;riri。
地名ではTitirangi;Ha taitai;Rangiti kei;Aratiatiaなどです。
もし二つの母音があったら一つ一つを分けて発音することに注意しましょう。しばらくしたら、それぞれ
の母音の正しい発音を失わずに二つの母音を一緒に言うことができます。例えば、AratiatiaはA−ra−tee−a−tee−aと発音します。Pa teaはPa −te−aと発音します。
 「o」は英語の「awe」のように発音します。「oh」のように発音しないようにくれぐれも注意しましょう。次の単語で練習してみましょう。poo ;poko;no na;toro;roto;
moto;tomo;hokoなどです。地名ではOo tiki;Tokoroa;Rotoiti;
O torohanga;Mokoia;Opononiなどです。
 「u」は英語の「moon」という単語の「oo」のように発音します。雌の羊である「ewe」のよ
うに発音しないようにしましょう。例えば、huruhuru;tupu;puku;nuku;kuru;ruku;ruu ;puru;puru などです。地名ではMuriwai;
Ruata huna;Oa huhu;Uruti ;Manutue などです。

その他の難しい発音
  その他の文字で難しいのは「r」「p」「wh」「ng」です。
 「r」は巻き舌をしません。これは英語の「l」の発音とほぼ同じです。舌は上顎につけます。
 「p」は英語の「p」より弱い発音です。これは破裂音ではありません。
 「wh」は通常英語の「f」のように発音されますが、地域によって異なり、しばしばこれは英語の「h」のように発音されます。この故に、皆さんは多くの単語に二つのつづり方があることに気付くことでしょう。例えば、kei whea?もしくはkei hea?(どこ?)、ko whatuもしくは
o hatu(石)。ときどきこれは英語の「w」だけまたは「wh」のように発音されます。
 「ng」は英語の「singing」の真ん中の発音「ng」のように発音します。この「g」は弱く発音します。ある地方ではngは余りに弱く発音するので全く消えてしまいます。例えば、Tu hoe地区では「nga」は「na」に、「tangata」は「tanata」になります。
 強調の法則を思い出してみましょう。例えば、Ruata hunaのように最初の長母音を強調します。
もし長母音がなければ最初の二重母音(例えば二つの母音が一緒にある処)を強調します。
例えば、Matauri(湾)のように。もし長母音も二重母音も無ければ、最初の母音を強調します。

挨拶
口頭練習と暗唱
Kia ora!こんにちは!(本来の意味は「あなたが元気でありますように」)
ea koe!こんにちは!(一人に対してのみの挨拶)
E pehea ana koe?お元気ですか?
Ka nui te pai.元気です。
Hou mai ki roto.中に入ってください。
Haere mai.いらっしゃい。
E noho.お座りください。

 あなたが誰かの元を立ち去る時、マオリ語であなたはその人に今居る所に留まるように言います。
Hei ko nei−さようなら(ここに居て)もしくは、E noho ra −さようなら(そこに居
て)。
 もし誰かがあなたの元を立ち去る時、マオリ語であなたはその人に行くように言います。
Haere ra −さようなら(お出かけください)もしくは、Ka kite ano −また会いましょう。

Te kaititiro o te po
  ここにKatarina Mataira氏が書いた詩があります。母音の発音にとても良い練習です。
タイトルの意味は「夜の見張り番」です。
1 Te po ,te po ,te po
  Te po  nui,te po  roa!
  Te po  marie!
  Kei te moe te whenua.
  E ngari ko au...
  Ko te nei te wa  oho.
  Ko te nei te wa  titiro.
  Ko te nei te wa  haere.

2 Ka tiro au...
  Ara  he kiore e oma ana.
  Ara  he tuna e kauhoe ana.
  Ara  he poaka e raku ana.


3 He aha ke  te nei?
  He taitama.
  Ruuuu
  Ruuuu
  Tea  koe e tama!
  Ruuuu
  Kei te aha koe?
  Ruuuu
  He aha to  mahi i te po

4 Hika...
  Ka oma ke  ia.
  Tutu  ana te puehu.
  Mo te aha ra
  Ruuuu
  E mataku ana ki a au?
  Ruuuu
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